2010年03月12日

ポッケのおなか

ジャンル:写真集(ブログ)
オススメ:★★★★★

大人気ブログ「ポッケのおなか」の写真集を買いました。



あ。見たことある、兄やんだ。

はい、ポッケさんと一緒に記念撮影だよー。笑って、笑って。



はい、はい。笑ってますよ。

……。ルカさん、ガン飛ばしてます……?

いつも楽しいポッケさんのブログ。
思わず本も買ってしまいました。やっぱり和みますね〜。
そして、巻末におまけで付いてるしおり、勿体無くて切り離せません。

記念撮影をしてみたものの、ルカとおとんから冷たい視線が…。
いや、ルカだって、勿論(たぶん世界一)カワイイんだけどね、
ポッケさんの絶妙な動きがたまらんのですよ…^^;



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posted by shino at 12:13| Comment(5) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月01日

猫を抱いて象と泳ぐ | 小川洋子

ジャンル:小説
オススメ:★★☆☆☆

個人的にはとても好きなお話だったけど、猫度は3%位でした。

Amazon紹介文
伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、ひそやかな奇跡を描き尽くした、せつなく、いとおしい、宝物のような長篇小説


チェスはほとんどルールも知らなかったけど、チェスの中にも美しい宇宙があるんだなぁ、と勉強になった。
巻末の参考文献の量が多く、緻密な下調べや取材の中で育てられたお話なんだと思う。それでも、サラサラと読める文章はさすがです。

以前読んだ、同著者の「博士の愛した数式」も数学の美しさがみごとに描いてあって、小説の面白さを改めて感じたのを思い出した。




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ラベル: ★★
posted by shino at 13:48| Comment(1) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

猫の客 | 平出隆

ジャンル:私小説
オススメ:★★★☆☆

主人公夫婦の元に、隣家の猫が紛れ込んでくるお話。
詩人だという著者らしく、日本家屋でのノスタルジックな日常が綺麗な文章で描かれています。

「自分の猫」ではなく、「お隣の猫」なので、チビとはずっと距離を置いたまま、精神的にはどんどん近くなっていきます。
妻曰く
「私は抱かない。チビちゃんには自由にしてもらう」
「わたしにとって、チビは猫の姿をしている、気持の通う友だち」

媚びずに、猫らしく振舞うチビを尊重して、夫婦で大事に見守りますが、お別れの時がやってきます…。

なんだか切ない余韻の残る本でした。
しばらく悲しい気持ちを引きずってしまいました。

好きだった箇所
突然の木登りは、稲妻に化けたようであった。稲妻はたいがい上から下へ走るものだが、この稲妻は下から上へも走ったわけである。




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ラベル: ★★★
posted by shino at 09:00| Comment(3) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

猫たちよ! | フランセス・マン

ジャンル:小説
オススメ:★★☆☆☆

この本はイギリスのハンプシャー州に住む、小学校教師のフランセス・マンさんが愛猫たちとの暮らしを綴ったお話です。
小学校まで一緒に通学した猫もいれば、ご近所から食べ物を持って来てしまう猫もいて、のどかで平和な猫との生活が楽しく描かれています。



[感想]
脚色なく描かれる日々は最初はもの足りなかったのですが、国の違いなどが良く分かって、かえって面白かったです。
印象に残った違いは2つ。

1つ目は、時代と住宅事情。
猫達は昼間、外で自由に遊んで暮らしています。
家には前庭があって、そこに来る鳥を猫達が狩りをします。
飼い主さんは慌てて鳥を放してあげますが、イタチごっこです。
別の日は、隣家の芝刈りを、猫達がジッと見ています。
怒鳴られた事がある隣人が囲いの向こうに現れると、猫達はワっと逃げ出します。

庭のない所に住んでいると、こういう光景がとても楽しそうに思えます。
外で自由に遊べたら楽しいだろうなぁ、と。
でも、これは仕方ないですね…。
今の時代、日本で広くて安全な土地を手に入れるのはとても難しいですから。

2つ目は、最期の迎えかた。
この本にも出てきた「安楽死」。
海外の小説では必ずといっていい程、安楽死が出てきます。
ずっと愛していた猫を、最期に安楽死させます。
あんなに可愛がっていたのに、どうして?
どうしても馴染めず、ずっと疑問に思ってました。

でも、もしも獣医さんが
「最後は苦しまないようにしてあげるのが最善の方法です」と言ったら?
「最期を楽に迎えさせてあげるのが、飼い主さんの義務です」と言ったら?

ずっと考えていたら、獣医さんの常識が飼い主さん達の常識になっているんだろうな、と思いあたりました。もちろん宗教観の違いとか色々あるんでしょうけれど、個人の考えではなく、常識が違うのだろうな、と。

苦しむ姿が辛くても、最期まで一緒に戦って、看取ってあげるのか。
苦しみを取り除く決断は辛いけど、最期をきちんと看取ってあげるのか。

ルカには本当にたくさんの「考えるきっかけ」を貰っています。


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ラベル: ★★
posted by shino at 11:47| Comment(4) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

猫のいる日々 | 大佛次郎

ジャンル:エッセイ・短編小説・童話
オススメ:★★★★★

私は知らなかったのですが、大佛次郎(おさらぎじろう)さんは、「鞍馬天狗」や「赤穂浪士」でなどを書いた流行作家だった方。
無類の猫好きで有名だったそうで、常時10匹、累計500匹あまりの猫!というすごい数の猫と暮らしたそうです。譜代猫と外様猫、内猫と外猫、住み込みと通い、とランク分けはあったようですが^^。

戦後当時は、人間も食べるのが大変で、放し飼いにされていた猫達はこぞって著者の家にごはんを貰いに行っていた様です。時間になると通ってくる猫、そのまま住み込んでしまう猫。家中、猫だらけです。

ご夫婦で出掛けた先では、わざわざお魚を買って猫におみやげをあげたり、家の目の前に猫を捨てられて「困る、困る」と言いながら迎えてしまう様子など、当時の様子が伝わってきて温かい気持ちになりました。

60編に及ぶ猫の随筆、短編小説1つ、童話が4つが収録されていて、寝る前にもちょこちょこと読めて、猫満載の楽しい1冊でした。

ペルシャ猫。イギリス猫。シャム猫。こうした素晴らしい猫が僕の周囲にいると思っている人がいる。いや、まったく自分でもいたらいい、欲しいなと常に心に描いている。少し馬鹿でもよろしい。あの豪華な装いをし、スカーツを曳いて歩いているが如きペルシャ猫を想うとき、何か心にときめくものがある。シルバァフォクスに似た毛をピッタリ膚(はだ)につけ聡明な瞳と粋な歩き振りのイギリス猫。剽悍なシャム猫。それぞれが皆、日本の猫より美しい事は、較べる方が間違っているかも知れない。
これは負け惜しみといわれるかも知れない。しかし今私の身辺にいる二匹(匹といいたく無い程に彼等は私の家族の一員だ。)の白いニッポンの猫。
コトンとシロ。純白でなんと立派な身体をしている事だ。


我家の猫がイチバンなのも、なんだか匹と数えたくないのも、今と昔も一緒ですね^^。



おまけ
 
用事のついでにお散歩に行った横浜、港の見える丘公園。
レンガの建物に猫の陰がありました。
近づいて見たら……
なんと「大佛次郎記念館」でした。
夜だったので閉まってましたが、なんとも偶然にビックリしました。
今度、改めて行ってみたいなぁ。


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posted by shino at 13:08| Comment(4) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月08日

猫のいいぶん、猫のみかた

ジャンル:フォトエッセイ
オススメ:★★☆☆☆

左ページに、新美 敬子さんの世界の猫の写真、
右ページに、安部 譲二さんの猫語を掲載した本。

個人的には猫語がイマイチでした…。
それでも
「ネ、おじちゃん。僕達はいい友達だろ。…」
と魚を催促している、デンマークの漁港の猫の所は好き。



発売当時(1995年)は世界の猫を気軽に見られる、貴重な本だったかも知れません。
今はネットで、カワイイ猫が気軽にたーくさん見られますからね。
なんとも良い時代です。




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ラベル: エッセイ ★★
posted by shino at 07:31| Comment(3) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月06日

猫 | 大佛 次郎ほか

ジャンル:エッセイ集
オススメ:★★★☆☆

作家たちの「猫」についてのエッセイを集めた本です。
装丁も綺麗で、雰囲気の良い本。

大佛次郎、井伏鱒二、谷崎潤一郎、柳田國男など、
色んな作家さん達の猫の接し方がそれぞれな感じが面白いです。
文章が読みやすくて、味わい深い。
「高級和菓子を頂く」みたいな印象でした。(ほとんど食べた事ないですが…)

個人的には谷崎潤一郎の「客ぎらひ」が好きです。
自分にも猫のしっぽが付いていたら便利なのになぁ…というお話です。
しっぽに限らず、猫には羨ましがられる要素がたくさんありますね。




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posted by shino at 17:59| Comment(1) | 猫の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする